2004年04月28日 水曜日
払わないとだめですか?
今は介護保険料の負担者は40歳以上の方で、年金と違って介護保険は保険料さえ払っていればサービスを受けることができます。しかし、基本的にホームヘルパーやデイサービスなどの介護保険のサービスを受けることができるのは65歳以上。40~64歳までの人がサービスを受けるためにはある特定の疾病に罹っているという条件が必要なのです。
20歳から保険料を払え、というのはその条件を当てはめることができるのが20歳からになるということ。別に払いっぱなしというわけではないのです。しかし、若い人がそんな特定疾患になる可能性ってのはかなり低い。実はこの話と平行に介護保険制度と障害者施策の統合という話もあります。若年が障害者になる可能性は特定疾患よりは高いと思うので統合することを考えたら、その20歳からの徴収の言い訳になってしまう可能性も考えることもできたりします。
余談ですが、介護保険制度と障害者施策はまったく別制度なので、もし統合されることになった場合、介護関係の事業所の強いられる負担は単純に倍とはなりません。
・・・実は、介護保険は、そのときの景気などに合わせて介護報酬は3年ごと、制度自体は5年ごとに見直されるというのが決まっています。もしかすると見直しによって制度そのものが無くなってしまうことも・・・極端な話ですが。介護サービスの提供者への報酬の低下からサービスの質の低下とかは考えられることです。(当然よくなる可能性もありますよ、可能性が)
正直、実態に合わせてルールのほうを変えるのはズルイ気もするんだが。かといって玉虫色のルールというのもいかんが。
私は皆さんに怒られそうですが、20歳からの徴収は否定しません。ただ、単純に財源が足りないから徴収してしまうんでなくて、見直すべき点をきちんと見直したうえで、被保険者に納得できる理由をもってなら、です。当然払わなくてすむなれそれに越したことはないんです。
これから団塊の世代の方々が65歳に近づいてきます。偉い人には人口ピラミッドとしっかりにらめっこしてもらって考えていただきたいと思う。
・・・どうしても最初に景気が悪いままのことが前提の話になりがちだよな(;_;)
>>くろのさん
コメントありがとうございます(^^)
まったく持ってそのとおりですね。
介護保険制度も来年4月で見直しの5年目にあたるんで、いろいろ案が出ているんですけど、もはや今回の20歳からと言う保険料の徴収対象者引き下げや、比較的軽度の利用者へのサービス給付の圧縮など、安易な手段を取ろうとしているように見えます。
このように5年目にして先行き不安、くろのさんのような危惧を持つのは当然のことと思います。ほんと言われるとおり、もっと慎重な検討を行ってもらいたいです。
これで飯を食ってる私たちはこういうニュースを見るたびにひやひやしてます(^_^;
トラックバックありがとうございます。
業界関係者さんなんですね~。
64歳以下でも条件によっては介護を受けられること、
制度見直しが5年ごとに行われることなど、とても
勉強になりました。ありがとうございます。
くろのも20歳から取るのはいかがなものか、という一方的な
意見を言いたいのではなくて、取るなら取るで、きちんと
みんなが納得できる制度にしてほしいと思っています。
どうしても必要なら払うことも仕方ないでしょうけど、
無限連鎖講的な側面を持っている以上は、制度の検討は
慎重に行ってもらいたいと思っているんです。せめて、保険業の
プロを雇って制度検討し、その結果を公開するくらいのことは
してもらいたいです。。。