2004年05月01日 土曜日
「自己責任」はひとつではない
イラクで人質となった3人の日本人のうちフリージャーナリスト、郡山総一郎さん(32)と市民団体代表、今井紀明さん(18)が30日、解放後初めて東京都内の弁護士会館と日本外国特派員協会で記者会見した。2人は拘束されてビデオ撮影された初日は死の恐怖を感じたが、その後は命の保証をされていたことを明らかにした。2人は救出に尽力した人たちに感謝したうえで、自己責任論による批判については「僕らには当てはまらない」などと反論した。
いつものヤフーニュースです。とりあえず、落ち着いたようで、会見もできるようになってよかったですね。
で、気になった自己責任論ですが、鬱陶しいのであんまり長ったらしく書くつもりは無いんですが、「自己責任」が「僕らには当てはまらない」とはいったい何なんでしょうか?
自己責任論について郡山さんは「ジャーナリストは危険だからこそ現場に立って伝えることがある。僕らに当てはまる言葉ではない」、今井さんも「自分にとっての責任は、今回のことを日本の人たちに伝えることだ」と語った。
この人たちの言っている「自己責任」は「ジャーナリストとしての自己責任」ですよね。
そして日本国内で騒がれている「自己責任」は「退避勧告を無視したことに対する自己責任」だと思うんですが。
ここで自己責任が二つ存在することがわかります。このことがわかれば「当てはまらない」と言ってしまったことは「話題をすり替えました」と宣言しているのと同じと思うんですけどもどうでしょう?
ジャーナリストならそれぐらいのことはわかると思うんですが、自己防衛のためだから仕方ないですかね?
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